ひちょりでムードガラリ…「Aクラスだ!」

[ 2011年2月2日 06:00 ]

体幹練習で「Aクラスだ!」と叫ぶ森本(右)と笑顔の尾花監督

 FAで日本ハムから移籍の横浜・森本がチームの雰囲気をがらりと変えた。外野での体幹トレーニング中、近寄ってきた尾花監督に横たわったまま苦もんの表情で叫んだ。

 「監督!最低でもAクラスっすよね。はい上がんなきゃ駄目ですよね。ねえカントク~」。指揮官は思わず「おっ、おう」と笑顔で応えた。

 去年のチームにはなかった光景だ。キャンプ初日。尾花監督は午前中、野手の練習をチェックした。投手出身の指揮官。就任1年目の昨年キャンプでの居場所は主にブルペン中心だった。だが今年は違う。本球場で練習をチェックしながら、選手へ積極的に歩み寄った。森本には「明るい人が入っていいムードになった。Aクラス?そこは優勝って言ってもらいたかったね」と笑う。3年連続最下位の昨季は、選手と意思疎通ができなかったと振り返る。今キャンプは宿泊ホテルの監督部屋に焼酎を置き、選手の来訪を呼び掛ける。本気。だからこそ、森本の呼び掛けがうれしかった。

 練習後は、イメージカラーを昨年までの緑から黄色にすることを明かした森本は「ハマスタにぴったりでしょ」。幸せの黄色いひちょりが引っ張る新生・横浜。上々のムードで巻き返しへの一歩を踏みだした。

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2011年2月2日のニュース