大一番でズバリ!西村監督「計算と信頼」の継投策 

[ 2010年10月11日 06:00 ]

<ロ・西>延長10回に登板し、無失点に抑えたロッテ・内

 【ロッテ5―4西武】終盤崩れた西武とは対照的な6人の中継ぎ陣による無失点継投。そこにはロッテ・西村監督の「計算と信頼」が根底にあった。

 延長10回1死一、二塁で伊藤から内にスイッチ。サヨナラのピンチで内は佐藤を低めのスライダーで遊ゴロ併殺に打ち取った。「内なら低めの力のあるスライダーで併殺にできる。結果としてうまくいった」と指揮官は計算通りを強調した。
 伊藤と内は同じ右の速球派。決め球もスライダーと似ている。内は第1戦、同点の8回無死一塁から登板して4点を勝ち越された。経験も伊藤より浅く、伊藤は9回から2イニング目で22球を投げていたが、続投のほうがリスクは少なかったはずだ。それでも内を起用した西村監督は「打たれたら僕の責任。本人のためにも経験させたかった」。覚悟を決めた指揮官に対して25歳右腕も「きのうやられた分をやり返したかった」と期待に応えた。
 制球難から4失点の先発マーフィーを3回で早々と見切った。そしてシーズンの不調から中継ぎに回った2番手・渡辺俊の3回2/3、51球のロングリリーフもハマッた。新人監督の攻撃的な継投は吉と出た。

 ▼ロッテ・渡辺俊(4回から登板し3回2/3を2安打無失点)少しでも役に立ててよかった。大事な試合で勝ちに貢献できました。福岡ではどこを任されても投げるつもりです。
 ▼ロッテ・伊藤(右ひじなどに不安を抱えながら連日の好救援)いっぱいいっぱいの部分もあるけど、ここまできたら気持ちが大事。この先も頑張りますよ。
 ▼ロッテ・マーフィー(3回4失点でKOされ)すべてが良くなかった。大事な試合で早い回で降板してしまい申し訳なく思う。
 ▼ロッテ・薮田(首痛も癒え、9月26日以来の実戦登板で1回無失点)みんな中継ぎ陣は1点もやらないぞって必死でした。福岡でも同じようにやるだけです。

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2010年10月11日のニュース