ロッテ サポート役の“優勝請負人”は最良の手本

[ 2010年10月11日 07:26 ]

 【ロッテ5―4西武】ペナントレース終盤は1つでも負ければ3年連続Bクラスという瀬戸際から3連勝して3位になったロッテ。CS2試合を加えると、4試合連続逆転勝利だ。土壇場での驚異的な粘り腰。最後まであきらめない姿勢。勝負どころで力を発揮できずにいたチームを変えた張本人こそが移籍2年目の井口だった。

 先頭に立って、というより背中で引っ張る。昨秋、西岡が主将に任命された際もサポート役を買って出た。ダイエーで日本一、メジャーではホワイトソックスで世界一を経験した優勝請負人だがおごりは一切ない。
 「勢いのある若手の存在は怖い。だから簡単にはチャンスは与えない」。練習には誰より真しな姿勢で取り組む。負傷しても痛みを隠してプレーする。そんな姿に、西岡をはじめ多くの選手が触発されている。
 つなぐ意識の浸透も大きい。基本は球を引きつけて、中堅から逆方向への打撃。一発、長打よりコツコツつないで得点する。シーズンのチーム126本塁打はリーグ4位も同708得点はリーグ断トツ。金森打撃コーチの指導は、井口という最良の手本もあって全員に浸透していった。
 次は井口にとって慣れ親しんだ福岡が舞台。古巣・ソフトバンクとの決戦。その先まで勝ち進んで指揮官を男泣きさせるまで井口はバットで、背中で、チームを引っ張り続ける。

続きを表示

2010年10月11日のニュース