5点差なんの!我喜屋監督「今回は逃さない」

[ 2010年8月21日 06:00 ]

7回1死二塁、我如古は中越えに同点適時三塁打を放つ

 【準決勝 興南6-5報徳学園】これが春王者の底力だ。興南は2回までに5点のリードを許したが、慌てない。

 5回に3点を返して追い上げ態勢に入ると、1点差で迎えた7回は我如古の右中間三塁打でついに同点。さらに1死三塁から真栄平の打球は中前へ。「ずっとチームの足を引っ張って重圧があったけど、それに負けてはいけないと思った」。準々決勝まで打率・176と不振だった4番の一打が決勝打となった。
 打線は今大会4度目の2ケタ安打。4安打2打点の我如古は「点が欲しいところで取れる。連打が出ればいつもの攻撃パターン」と胸を張った。我喜屋監督は「崖っ縁から選手が見事にはね返した。42年前に逃した魚は大きかった。今回は逃さない」と頂点を見据えた。エースを盤石に支えるバックは、決勝でも一二三に襲いかかる。

 ≪沖縄県勢19年ぶり≫沖縄県勢の決勝進出は90、91年に2年連続で決勝に進んだ沖縄水産以来19年ぶり。91年は好投手・大野を擁したが、右ひじ痛を悪化させ、大阪桐蔭に8―13で敗れた。興南は優勝すれば、夏は県勢初。春は99、08年に沖縄尚学、10年に興南と3度の全国制覇を果たしている。

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2010年8月21日のニュース