総立ちの興南スタンド…球場震え、お祭り騒ぎ

[ 2010年8月21日 19:51 ]

 【興南13―1東海大相模】割れんばかりの歓声に球場が震えた。21日の決勝戦は興南が圧勝。観客らは沖縄県勢初の夏の甲子園優勝に沸き上がった。

 それまで0-0だった四回裏、ブラスバンドが演奏する沖縄の曲「ハイサイおじさん」に後押しされるように、興南の打線が爆発。一塁側スタンドは総立ちになり、歓喜に沸いた。一点一点積み上げるたび、指笛やメガホンを打ち鳴らし、お祭り騒ぎに。
 優勝が決まると「春夏連覇だ」「歴史をつくってくれた」などと選手をたたえる声が飛び交い、抱き合う人や涙を流す人もいた。
 エース島袋洋奨選手の母美由紀さん(47)は「暑い日も休まず練習に打ち込んでいた。『ここまで連れてきてくれてありがとう』と伝えたい」と目頭を押さえた。
 試合後、興南をたたえるウエーブが、バックスタンドを経由して東海大相模の応援席も巻き込み、何度も球場を巡った。
 一方、40年ぶりの優勝を逃した東海大相模側のスタンドでは、最後の打者が打ち取られると生徒や保護者らが涙をぬぐったが、「よくやった」という声とともに拍手が起こった。主将の福山亮選手の父隆夫さん(43)は「よくやりました。いいチームに恵まれた」と目を赤くした。

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2010年8月21日のニュース