杉内、苦手仙台で4年4カ月ぶり勝利

[ 2010年8月21日 22:46 ]

 【ソフトバンク13―1楽天】もう仙台では負けられなかった。ソフトバンクの杉内が2006年4月を最後に勝ちのなかったKスタ宮城を舞台に、8回1失点でリーグ単独トップに立つ15勝目。「4年間勝ってなかったので、この球場では勝てないのではと思っていた」と笑顔が広がった。

 一回、いきなり先頭の渡辺に安打を許したが、2死二塁から山崎を内角の147キロで見逃し三振。高山投手コーチは「この球場では異常に力む。マウンドの傾斜や土の質もある。きょうは自分で抑えながら投げていた」と分析する。三回に連打で1点を失ったが、動じることはなかった。
 圧巻は中村紀、山崎、ルイーズの中軸を3連続空振り三振に仕留めた六回。緩やかなフォームから投げ込む速球を軸に、勝負球にはスライダーとチェンジアップを選んで強打者を手玉に取った。
 ともに14勝だった同僚の和田が18日に敗れて足踏みし「同級生には負けたくない」と臨んだ試合。さらに試合前に首位西武が負けたのを知り「きょう勝たなければ意味がない」と一層気合が入った。内と外のライバルと、そして自分。「負けず嫌い」の性格がエースを支えている。

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2010年8月21日のニュース