村中 雨中の一戦で主導権渡さず

[ 2010年6月14日 21:24 ]

 【ヤクルト8-3日本ハム】雨でぬれる指先でも白球を無難にコントロールしていた。ヤクルトの村中は一回、先頭の田中、続く森本をカーブで打ち取る。失策絡みの2死満塁のピンチでも金子誠をカーブで投ゴロに仕留めた。「あそこが大きかった」と、この回の無失点を第一の勝因に挙げた。

 開始時から降り続く雨。試合中も不安定な天候が予想され、先発にはいつも以上に主導権を渡さない投球が求められた。「雨で試合が打ち切られる可能性があったので、先制だけはされないようにと思った」
 直後に味方が4点を先制。左腕は二~四回は完ぺきで、その間にさらなる打線の援護を引き出した。序盤に点を与えない、雨中の一戦に合わせた投球は際立っていた。
 この悪条件では十分と言える七回途中3失点。チームを今季の交流戦で12球団初の5連勝に導き「連勝を止めたくない気持ちが強かった」。お立ち台で降りしきる雨を気持ちよさそうに浴びた。

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2010年6月14日のニュース