えりちゃん 初奪三振!4回2失点に「自信」

[ 2010年6月14日 06:00 ]

2度目の先発で4回を2失点に抑えた吉田

 【米独立リーグ・チコ8-4ユマ】米独立リーグ、ゴールデンベースボールリーグ(GBL)のチコ・アウトローズの吉田えり投手(18)が、2度目の先発登板で初三振を奪うなど4回2失点。初勝利こそお預けとなったが、チームの勝利に貢献し、同時にナックルボールへの自信を深めた。

 5月29日の初登板では制球が定まらず、ナックルの割合も5割程度。しかし、この日は7割を超えた。「手から離れる感じがずいぶんよくなった。ゴロで打ち取ったり芯を外したことが多く、自信になりました」。3―1の3回1死二、三塁。一打同点のピンチでリーグトップ33打点の3番ロドリゲスを迎え、すべてナックルで3球三振に仕留めた。登板間の2週間で左足の踏み込む位置や握りを変えるなど工夫を凝らし、シート打撃で好感触。球場入りの前には師匠と仰ぐレッドソックス・ウェークフィールドの映像を見てイメージトレーニングを重ねた。

 初戦に続き、「エリ・ヨシダ・ナイト」と銘打たれたこの日も4400人の観衆で満員。今後は1試合の中継ぎ登板を挟んで24日のエドモントン戦に先発する。同日はユニホームとバットを野球殿堂贈呈式も組まれており、ナックル・プリンセスの人気と注目度は日増しに高まっている。それでも、吉田は「(きょうの投球に)満足はしていない。無回転でストライクが入る確率を上げたい」とどん欲だった。

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2010年6月14日のニュース