尚成 日本人トップタイ5勝目!内角制球力戻った

[ 2010年6月14日 06:00 ]

オリオールズ戦の7回を投げ終え、ガッツポーズをしながらベンチへ向かうメッツ・高橋

 【メッツ3-1オリオールズ】メッツの高橋が、オリオールズ戦で自己最長の7回を1失点に抑え、松坂、黒田に並ぶ日本人投手トップの5勝目を挙げた。

 「粘り強く投げられたのが一番良かった」

 最近2試合で計11失点。捕手のバラハスが「内角を要求した球が真ん中に入り、変化球を有効に使えなかった」と指摘するように、調子を落としていた最大の要因は右打者の内角への制球力だった。高橋自身も「体幹、腹筋が使えていないから押し出すようなフォームになっていた。そこに気付けた自分に価値がある」と、2日前のブルペンで修正。この日に象徴的だったのは2回無死一塁のピンチで、テータムに対して内角直球で上体を起こした後、外角シンカーで三ゴロ併殺。毎回のように走者を出しながらも、ベースを広く使った投球で切り抜けた。

 先発2勝目。それでも安泰ではない。現在はDL入りながらも、07、08年に2ケタ勝利を挙げた右腕メーンが13日にマイナーで復帰。マニエル監督は高橋を中継ぎに戻す選択肢も持っている。高橋も「ホッとしてもいられない。次の登板へ向けしっかり調整するだけ」と表情を引き締めた。

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2010年6月14日のニュース