松井秀 崩されながらも先制打も「まだ借金生活」

[ 2010年5月17日 08:37 ]

アスレチックスに勝利、2ランを放ったアブレイユ(53)とタッチするエンゼルス・松井秀

 エンゼルスの松井秀喜外野手は16日、アナハイムでのアスレチックス戦に「6番・指名打者」で先発して3打数1安打だった。内容は右前打(打点1)、二ゴロ、一ゴロで打率2割4分1厘。チームは4―0で勝って3連勝。

 タイミングを崩されながらも腰を落として、沈む変化球をバットに乗せた。2回、右前に運んだ松井秀の先制打は、瞬時の対応力を取り戻してきたことを印象づけた。

 1死三塁。2ボールから真ん中低めに決まった球。それでも「甘いコース」と打って出た。その前の球と同じ球種。軌道が頭に残っていたのかもしれないという。「ストライクだったので対応できたという感じ」。脚力の強さとバランスの良さが二枚腰につながった。

 3試合連続で安打が出たからといって満足はしていないが、「悪くないんじゃないですか」。完全復調の途上にあることは間違いない。

 歩調を合わせるようにチームも3連勝。「まだ借金生活。一つずつ勝っていくしかない」。和やかな雰囲気に包まれたクラブハウスを後にして遠征に飛び立った。

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2010年5月17日のニュース