楽天11点完勝!ノムさんボヤくネタなし

[ 2010年4月24日 06:00 ]

<楽・日>犠飛で打点を挙げた山崎(左)と指タッチするブラウン監督

 【楽天11-2日本ハム】さすがのノムさんもぼやく材料がなかった。楽天が、それほどの完勝。今季初めて本拠地のKスタ宮城で観戦した野村名誉監督は「きょう点を取ったからといって、あすのことは分からない…」と憎まれ口を叩くのが精いっぱいだった。

 打線は15安打で11点。3―7で敗れた15日の西武戦(西武ドーム)を観戦した際、前監督は「みんな覇気がない。もっと気合を入れて戦わないといけない」とぼやいたが、そんな声が届いたのか序盤から大爆発。15安打中12安打が単打とつなぎにつないだ。さらにその15日の試合で6失点KOされて「全く変わっていない」と酷評されたラズナーが9回6安打2失点、意地の完投で今季初勝利を挙げて「打撃陣が点を取ってくれて投げやすい環境をつくってくれた。(捕手の)井野もいいリードをしてくれた」と笑みをこぼした。
 ラズナーは移籍1年目の昨季は4勝7敗、防御率6・09と当時の野村監督の期待を大きく裏切った。それが来日初完封こそ逃したが、昨年4月12日の西武戦(Kスタ宮城)以来となる2度目の完投にノムさんも「去年はラズナーは出すなーと言ったんだがな…」と苦笑いするしかなかった。
 投打がガッチリかみ合っての理想的な白星。「楽天より日本ハムが心配だよ。去年の優勝チームがどうなっているんだ。立ち直りの兆しも見えないし、原因も分からない」。前監督はぼやきの矛先を替えるしかなかった。

 ▼楽天・草野(3号2ランを含む2安打4打点)自分はこんなに下手だっけと思ったこともあった。これがきっかけになればいい。

 ▼楽天・ブラウン監督(ラズナーと今季初先発の井野のバッテリーについて)2軍で何度も組んでいたし、きょうも息が合っていた。

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2010年4月24日のニュース