2安打完封の岩隈、自然体で“エース対決”制す

[ 2010年4月24日 18:49 ]

<楽天・日本ハム>2年ぶりの完封で3勝目を挙げ、捕手の嶋と笑顔の岩隈

 【楽天3-0日本ハム】楽天の岩隈が、エース対決を最高の形で制した。「負けるわけにはいかない。1点が勝負」と臨んだダルビッシュとの投げ合い。気合を気負いにつなげない精神力を発揮し、日本ハムをわずか2安打で完封した。

 鶴岡に二塁打を浴び、初めて走者を背負った三回。2死二塁で田中を迎えた場面にその落ち着きぶりが現れていた。昨季は11打数6安打と打たれ、今季も好調の相手。ボールになる変化球を続けて3ボールとなると、無理せず敬遠気味に歩かせる。続く森本を二ゴロに打ち取り、味方が先制した直後の大事なイニングを切り抜けた。
 ブラウン監督が「自分の力以上を出そうとせず、投げるべきところに投げていた」とたたえたように、自然体と言える姿勢が光った。130キロ台後半がほとんどだった球速にも「スピードガンで野球はしていない」と意識せず、打たせて取る本来の投球に徹した。
 2季ぶりの完封に「最高の投球ができた」と小さくガッツポーズした右腕。「チームも勢いに乗ってきた」と、最後は選手会長の顔になってナインを見渡した。

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2010年4月24日のニュース