鬼の形相の城島「それができないと思うと情けない」

[ 2010年4月22日 08:50 ]

 【阪神1―2広島】怒りのベクトルは他でもない自身だけに向けられていた。同点で迎えた8回の阪神。マートンの四球に始まり、手負いの金本の右前打などでつくり出した最大の好機。4番・新井は敬遠され、すべてのベースは埋まっていた。1死満塁。2ストライク2ボールから前田健が投じた5球目だった。外角低めのスライダーに城島のバットは力なく空を切った。

 「どんな形であれ、1点。点を取らないといけない場面。それができない…。あそこで犠牲フライ、最低でも外野フライを打つ技術を持っていないと思うと情けない」

 歯をむき出しにし、鬼の形相でベンチへ引き揚げた。1ストライク2ボールからの4球目はやや甘めに入った直球だった。その直前、3球目の外角スライダーもともにファウルにしていた。「両方を仕留めないといけなかった」と悔恨の表情で振り返った。続くブラゼルも前田健のスライダーの前に空振り三振に倒れ、無得点。真弓監督は「何とかしてくれると思ったが…。城島は調子が良くないから焦っているのかな」と、もどかしい表情を浮かべた。

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2010年4月22日のニュース