「いい思い出できた」!?三輪“初物尽くし”夢心地

[ 2010年4月10日 06:00 ]

3回1死、三輪は中前打を放つ

 【ヤクルト8-3阪神】初物尽くしだ。3年目のヤクルト・三輪が、左ふくらはぎ肉離れの福地に代わって1番・左翼で初先発出場。それが初打席で初安打とあって「捕手が城島さんだし、テレビで見てる風景と一緒で不思議な感じ。いい思い出ができた」と夢心地だ。

 昨季は代走要員でわずか3試合出場。先発を言い渡されて「えっ、オレでいいの?」と驚いた。練習の流れも分からず、思わずベンチ内で着替えだすほど緊張していた。しかし、プレーは充実していた。初回に2球目のスライダーを中前へ。1死二塁となって青木の左前打では50メートル5秒7の俊足で一気に先制のホームイン。3回の2打席目も中前打でマルチ安打をマークした。
 下関中央工卒業後はガソリンスタンドに勤務。危険物取扱者乙4種の資格を持つ変わり種だ。四国アイランドリーグの香川ではリーグ新記録の40盗塁を記録した俊足に、愛媛・松山での秋季キャンプの際に高田監督が目をつけて07年ドラフト6巡目で入団した。チームは2ケタ安打で大勝して2位タイに浮上。苦労人の26歳は「入れてもらえたからここにいる。恩返しをしたい」とさらなる貢献を誓った。

 ◆三輪 正義(みわ・まさよし)1984年(昭59)1月23日、山口生まれの26歳。下関中央工から入社した山口産業では軟式野球部に所属して03年は国体出場。05年に四国(現四国・九州)アイランドリーグの香川入団。07年にリーグ新の40盗塁で盗塁王を獲得した。同年ドラフト6巡目でヤクルト入団。09年7月10日横浜戦(神宮)で代走としてプロ初出場。1メートル68、68キロ。右投げ左打ち。

 ▼ヤクルト宮本(史上3人目のプロ通算350犠打達成)長い野球界で3番目ですからね。ずっと転がしてきたということだと思います。

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2010年4月10日のニュース