原監督、キャンプ主力組“起爆剤”に長野&大田!

[ 2010年1月15日 06:00 ]

ミーティングを終えた原監督が記者の質問に答える

 リーグ4連覇と日本一連覇を目指す巨人が14日、都内のホテルでスタッフミーティングを実施。原辰徳監督(51)は2月の宮崎キャンプで主力組のA班にドラフト1位の長野久義外野手(25=ホンダ)と高卒2年目の大田泰示内野手(19)のフレッシュコンビを抜てきした。チームスローガンを「原点」として横一線のスタートを強調した指揮官の下、宮崎では1軍生き残りをかけた激しい争いが展開される。

 7年ぶりに日本一を奪回した09年は、もう過去のこと。リーグ4連覇を目指す今季のチームスローガンに「原点」を掲げた原監督は「足元を見つめ、基本に戻るということ。選手個々が意識を持ってやってもらいたい。また(各球団が)横一線からスタートするのは新鮮であり、厳しくもあるが、それに立ち向かう土台を宮崎キャンプで作る」と言葉に力を込めた。
 今キャンプは例年通りA、B、Cの3班制で行う予定。現時点でリハビリ組のC班に属する選手はなく、大部分の若手は1軍を目指す選手で構成されるB班となる予定だが、高卒2年目の大田と新人の長野、土本の3選手が主力組のA班に抜てきされた。実力を見極めるとともに、現有戦力に刺激を与えることが首脳陣の狙いだが、大田、長野にとっては小笠原、ラミレス、阿部ら主力野手と同じメニューを行うことによって得られるものは大きく、原監督にアピールする大チャンスだ。
 現在、新人合同自主トレ(この日は休日)を行っている長野は、松本、亀井、谷らとの外野争いに割って入ることができる素材で、原監督も「いいコンディションで2月1日を迎えてほしい。プロで戦える力を持っている選手」と期待する。大田は新人だった昨季はB班でスタート。公式戦では1軍で1打席(空振り三振)のみに終わったが、イースタンではチームトップの17本塁打。今年のキャンプ、オープン戦で成長した姿を示せば、開幕から8番・三塁で起用される可能性もある。
 2月14、15日に紅白戦が行われ、その後に1、2軍の振り分けが行われる予定。投手はもちろん、野手陣の層も厚いだけに、長野、大田が“起爆剤”となることでサバイバル戦は激化しそうだ。

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2010年1月15日のニュース