“候補”じゃない!ロッテ異例の「斎藤1位」決定

[ 2010年1月15日 06:00 ]

 何が何でも斎藤獲りだ――。ロッテの瀬戸山隆三球団社長(56)が14日、今秋ドラフト会議で早大・斎藤佑樹投手(21)を1位指名すると明言した。

 「あらためて早稲田大学の斎藤投手を1位でいくことを確認した。斎藤投手あるのみ」と最愛の恋人に向けて強烈にアピール。昨年の時点で1位指名の方針は固めていたが、この日行われた今年初のスカウト会議であらためて「斎藤1位」を確認。球団トップが正式表明することで早大、斎藤側に誠意を示した。
 この時期に“候補”の2文字もない、1位指名を決定するのは異例中の異例。昨年は不調だった斎藤が今季復活する保証はなく、故障する可能性もある。さらに今年のドラフトは大学生投手に逸材がそろう大豊作と言われており、中大・沢村拓一(21)、早大・大石達也(21)ら150キロ超えの即戦力投手も目白押しだ。それでも構わない。早実時代から5年越しの恋人に瀬戸山社長は「この1年でひと回り成長してくれる。マイナスのことは一切考えていない」と言い切った。
 巨人、ヤクルトなども斎藤を1位指名候補としてリストアップ。今年の活躍次第でさらに競合も予想されるが「12球団競合しても関係ない。(今後指名が)ぶれる要素がない」と石川副代表。西村監督も「絶対クジを引き当てる」と語っているという。背番号は「18」を用意。さらに、2月下旬に米ロサンゼルスで行われる早大春季キャンプに、松本編成統括と新里スカウトの2人を派遣して密着マークすることも決めた。すべては斎藤のため。ロッテは信念を貫き通す。

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2010年1月15日のニュース