広島CS争い残った!栗原弾で4連勝

[ 2009年10月3日 06:00 ]

<ヤ・広>8回、勝ち越しとなる左越え本塁打を打った栗原健太(左)は前田健太からバナナをプレゼントされ大笑い

 【広島5-2ヤクルト】栗原弾で残った。広島は2日、同点の8回に栗原健太内野手(27)の22号3ランで勝ち越し4連勝。3試合連続のV打となった栗原の2安打4打点の活躍で4位・ヤクルトを5―2で下した。残り5試合。依然苦しい戦いに変わりはないが、3位・阪神とのゲーム差を2とし、クライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。

【試合結果


 インコースの144キロの直球に、栗原は迷いなくバットを豪快に振り抜いた。値千金の一発を誇示するかのように、左翼ポール際に高々と舞い上がった打球を見上げた。2―2の8回無死一、三塁。4番の22号勝ち越し3ランで、追いすがるヤクルトを振り切った。

 試合を動かしたのも栗原だった。初回2死三塁で先制の左前打。8回の一発は、2―2の同点とされた直後。2度リードを追い付かれる展開だっただけに「ファウルかどうかという当たりで、“切れるな”という思いで打球を見ていた。本当にいい本塁打。追い込まれるまではしっかり自分のスイングをしようと思って打席に入ったが、最高のバッティングだった」。負けられない一戦で、2安打4打点。勝利をたぐり寄せた、まさに主砲の働きだった。

 CS進出へ厳しい状況は変わらないが、土壇場でチームは粘りを見せている。4連勝で、その間の栗原は15打数7安打8打点。「打てるという気持ちで、来た球を打つ」。不振の原因でもあった余計な迷いを捨てシンプルな思考に立ち返ったことで、本来の姿を取り戻しつつある。ブラウン監督も「少しずつではあるが、調子は上がってきている」と評した。

 これで4位ヤクルトに1ゲーム差、3位阪神にも2ゲーム差。「(自分が)打てると打てないでは全然違う。試合の流れをつくることができていると思う。残りの試合、全部勝って、あとは運に任せます」。残り5試合。決してあきらめない。わずかな可能性を信じて、タイトロープを渡り続ける。

 ▼広島・緒方(引退を表明し、試合後にヤクルト選手会から花束を贈られる)敵地だけど神宮には思い出がいっぱいある。お別れのあいさつができた。ありがたい。

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2009年10月3日のニュース