CS進出決まった!楽天14点圧勝

[ 2009年10月3日 19:17 ]

5回、3ランを放ちナインに迎えられる楽天・山崎武(中央)

 【楽天14-5西武】杜の都に歓声がこだました。プロ野球パ・リーグの楽天は3日、仙台市のクリネックススタジアム宮城で西武に14―5で快勝、3位以内を確定し球団創設5年目で初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。今季最多の2万901人の観衆が見詰める中、楽天は5本塁打で圧倒した。今季の成績を74勝62敗1分けとし、残り7試合に全敗しても、4位以下の3チームを下回る可能性がなくなった。上位3チームで日本シリーズ出場権を争うCSには日本ハムとソフトバンクがすでに進出を決めている。

 球団初の快挙に挑む楽天の勢いが、苦手意識を吹き飛ばした。西武の帆足は通算0勝9敗と苦手にしていた相手。その“天敵”に3、4、5番がそろって本塁打を浴びせ、KOした。
 一回に鉄平、草野の本塁打で4点を先行したが3点を返され、1点差に迫られた五回だった。1死から連打でつくった一、二塁の好機で、山崎武が右中間席へ38号3ラン。「入ってくれた。やっと大事な試合で1本出た」と主砲は胸をなで下ろした。
 帆足には9月に2試合連続で完投を許していた。加えて山崎武自身、今季の対戦成績は五回の打席まで13打数無安打。苦手左腕からの自身初となる一発は、楽天で積み重ねた151本目の本塁打となった。不遇だったオリックス時代は「ことしで終わりかな」と引退がちらついたというが、仙台に来てすでに5年になる。
 74歳の野村監督が「集大成」と臨んだ1年。山崎武は来月で41歳になる。老将と苦楽を共にしてきたベテランが、大一番の勝負を決めた。

 ▼楽天・鉄平「ストレートでした。何度もやられているピッチャーなので、少ないチャンスを何とかものにしようと思って、打席に立ちました。良かったですね」(1本目3ラン)

 ▼楽天・鉄平「打った瞬間行ったと思いました。つなげる意識で、最低でも1、3塁と言う意識で、結果的にホームラン・・・。う~ん、分からないですね。とりあえず良かったです」(2本目3ラン)

 ▼楽天・草野「ビッグパワ~!スゴイねぇ。がんばるよぉ~、もうちょっとだから」

 ▼楽天・山崎武「入ってくれたぁ~。あぁ~、やっと大事な試合で一本出たわ。何とかこれで決めたいね。打ったのは真っ直ぐ外」

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2009年10月3日のニュース