松坂 一発快投で“3番目の椅子”確保だ

[ 2009年10月3日 06:00 ]

 レッドソックスの松坂大輔投手(29)が2日(日本時間3日)、インディアンス戦でレギュラーシーズン最終登板に臨む。すでにプレーオフのローテーション入りは内定しているが、若手バックホルツの台頭でレスター、ベケットに続く“3番目の椅子”確保は微妙な状況。首脳陣の信頼を勝ち取るためにも、一発快投でアピールするしかない。

 チームはプレーオフ進出を決めているが、松坂に消化試合はない。レギュラーシーズンの最終登板に向け、右腕の表情は引き締まった。
 「結果を度外視していると、この先(プレーオフ)に響くと思う。試合に対する臨み方はいつもと一緒ですね」
 プレーオフ先発枠を見据えると、この試合が“最終テスト”となる意味合いを自身が何より感じている。前回登板(26日)に右ひざに打球を受けたレスターはこの日、6回1/3を2安打無失点。不安を一掃し、プレーオフ開幕投手が決定的となった。背中を痛めたベケットも3日の試合で戻ってくる。3番手の座を9月4勝1敗のバックホルツと争うことになる松坂だが、復帰後はエンゼルス、ヤンキースと強豪相手に3試合で2勝1敗、防御率1・96。過去の実績はバックホルツを上回るだけに、松坂が“最後のアピール”に成功すれば3番手入りへ前進する。
 シーズンとは違い、短期決戦のポストシーズンだけに3番手と4番手は大きく違う。5回戦制の地区シリーズでは日程上、4番手に先発の保証はない。7回戦制のリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズでも4番手は各1試合しか登板がない可能性もある。登板間隔が空くことにもなり、調整も難しくなる。「貢献しなければいけない自覚がある」とプレーオフでの巻き返しを誓う松坂にとって、登板機会減は避けなければならない。
 この日は、バッテリー間の距離で約15分間、入念にキャッチボールを行った。首脳陣は先発ローテーションをレギュラーシーズン終了後の5日に行う方針。勝つだけでなく、内容も求められる。

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2009年10月3日のニュース