小笠原祝砲2発!原監督51歳おめでとー!

[ 2009年7月23日 06:00 ]

<横・巨>1回2死、左越えに先制22号ソロを放つ小笠原道大

 【巨人6―2横浜】51歳の誕生日に今季50勝目を手にした。試合前に「世界中が注目している皆既日食の日。そういう意味では印象に残る誕生日」と語っていた原監督。試合後は長野の涼しい風を浴びながらナインをねぎらった。前半戦の最終戦は、監督として3度目で初のバースデー勝利。4本塁打で横浜を圧倒し「この上ないプレゼントですね」と笑った。

 祝砲を2発打ち上げたのが、開幕から全試合でスタメン出場を続ける小笠原だった。初回2死。今季初対戦となった三浦の外角直球を左越えに運んだ。8回1死二塁では左腕・加藤康の外角直球を再び左翼席へ。今季4度目の1試合2本塁打に「1本目は風に乗ってくれた。2本目も怪しかったなあ。いい風が吹いていた。(左方向2発は)悪くはないと思います」と風に感謝した。
 昨年は20本塁打で折り返したが、今季は23本。3本の違いは、左ひざのコンディションの違いだった。昨年は痛みを抱えながらのプレーだったが、今年に入りようやく万全と言える状態になった。先月。社会人時代に寮の同部屋で過ごした関口勝巳氏(現NTT東日本コーチ)が観戦に訪れた際に、力強く言った。「今年はひざの調子が去年と全然違います。いい状態で打てていますよ」。逆方向への飛距離は、実は風ではなく下半身の粘りが生んだ。
 打率を・320に上げ、チーム3冠王に躍り出た。それでも「特にね…。数字がついてくればいいとは思うけど、まだ途中だからね」と軽く受け流した。チームは原監督就任1年目の02年以来の首位ターンとはいえ、2位・中日とは2・5ゲーム差。球宴明けの28日からはその眼下の敵を本拠地に迎える。小笠原は「監督にはホームランよりも勝利ですから。勝てたことが一番。まだ先は長いですから一戦一戦です」と口元を引き締めた。

続きを表示

2009年7月23日のニュース