マイナー27勝 井川今季初ヤンキース昇格も

[ 2009年7月23日 06:00 ]

 ヤンキース傘下3Aスクラントンの井川慶投手(30)に、今季メジャー初昇格の可能性が浮上した。地元紙ニューヨーク・タイムズが21日付で、ヤ軍が中継ぎの対左打者のスペシャリストとして昇格を検討していると報じた。

 井川は21日のコロンバス戦に先発し、7回を4安打無失点と好投。3A通算勝利を27とし、球団史上単独最多となった。今季ここまでチーム最多の8勝(3敗)、防御率3・45の好成績。同紙は「この試合前まで、井川は左打者に対し101打数16安打の防御率・158に抑えている。ヤンキースはあらためて(昇格に)興味を示している」としている。
 07年からヤ軍と5年契約を結ぶ井川は、過去2年間でメジャー16試合に投げ2勝4敗、防御率6・66。昨季7月に昇格の前提となる40人枠から外れた。招待選手として参加した今春オープン戦は、すべて中継ぎとして登板。8試合でわずか1失点、防御率0・59と奮闘したが、生き残りはならなかった。先発としては依然声がかからないものの、マイナーで結果を出し他球団を含めたチャンスを待つ左腕に、意外な形で希望が見えてきた。

続きを表示

2009年7月23日のニュース