オーラすら漂う凄味！中田ここじゃ“別格だ”

最優秀選手に選ばれ、賞金ボードを掲げファンの声援に応える全イ・中田翔

　【全イースタン７―０全ウエスタン】５―０の７回１死二、三塁。この日、一番の歓声が、打席に立つ日本ハムの中田に注がれた。体勢を崩しながらも、外寄りの変化球をとらえ、左翼線へダメ押しの２点二塁打。２安打２打点でＭＶＰに選ばれ「心の底からうれしい」。左翼席を埋めたファンに、賞金１００万円のボードを高々と掲げる姿には、オーラすら漂っていた。

　豪快なフルスイングだけではない。第１打席では５球すべて真っすぐで勝負を挑んできた蕭一傑に対し、本塁打を狙って空振り三振した。反省を生かした２打席目は「いつものように、上から叩くイメージでバットを振った」と左越えの二塁打。四球を選んだ３打席目は盗塁を決めチャンスメークと、出塁した３打席すべてで得点に絡んだ。
　２軍ではすでに２１本塁打を放ち、リーグ記録に６本と迫る。存在感、地元での人気はすでに１軍級だ。