7年目上本プロ1号!逆転口火の価値ある一発

[ 2009年7月6日 06:00 ]

<楽・西>8回1死二塁、上本達之(右)は、1号右越え2ランを放ちナインに出迎えられる

 【西武7―6楽天】鮮やかな西武の逆転劇の口火を切ったのは意外な男のバットからだった。上本は3点を追う8回1死二塁、カウント2―0から133キロスライダーをフルスイング。右翼席に飛び込んだプロ初本塁打は、1点差に迫る貴重な2ランとなった。

 「その前の打席(6回に代打で一ゴロ)が駄目で、点も取られていたので、何が何でもという気持ちだった。プロ1号?素直にうれしいです」。上本の一発で勢いづいたチームはこの回、打者10人の猛攻で4得点を挙げ逆転。初ヒーローインタビューにも指名された。

 プロ7年間は2軍生活が大半。しかし、打撃練習では中村にも負けない特大アーチを連発するため、ナインから「練習ではキング」と言われ続けてきた。趣味はアクセサリー集めと、1メートル86の体格からは想像できない一面も。ようやく試合で結果を出し「ここまで長いようであっという間だった」と振り返った。

 2日のロッテ戦でリーグ最長の5時間42分を戦い、この日は9回に限れば今季リーグ最長の4時間40分を制し同一カード3連勝。渡辺監督は「上本は価値のある本塁打だった」と苦労人を称えていた。

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2009年7月6日のニュース