ノムさん6連敗に「いかにオレがヘボか…」

[ 2009年7月6日 06:00 ]

<楽・西>試合前にベンチで著書「ノムさん!に聞け!」を読む野村克也監督

 【楽天6―7西武】打開策も浮かばない。7回までの勝ちペースが、逆転負け。今季最多タイの6連敗で借金5もワースト。野村監督のコメントはぼやきを通り越して、やけ気味だった。

 「黒星は永遠なり。6連敗か?ボチボチ新記録か?18連敗?ロッテか?記録って何十年ぶりに破られるもの。狙うか。何を残したかで人間の価値が決まる。いかにオレがヘボかが分かるだろ」
 98年にロッテが記録したプロ野球記録の18連敗を持ち出して、指揮官は連敗地獄を嘆いた。
 お決まりの救援陣の炎上だった。3点リードの8回、青山が上本に2ランを浴び1点差に。さらに片岡の左前打で1死一塁となり、続く左の栗山には左腕の有銘を投入。三邪飛に仕留めたが、中島の場面で有銘を続投させ初球に盗塁を許した。
 「盗塁を抑えにいったんだよ。あそこ(中島の打席の最初)でグウィンを持ってくると(フォームが大きくて)見え見えで盗塁される。でも、盗塁されちゃったから」。1ボールから有銘に代えたグウィンが中島に同点の中前打。そこから3連続四球の押し出しで勝ち越し点を与えた。「あの1イニングに4つも四球を出してる。勝てるわけない。自滅野球ってんだ、こういうの」と吐き捨てた。
 打線も2点リードの2、3回と2度の満塁で無得点。結局、14安打で毎回走者を出しながら15残塁の拙攻に「向こうからしたら“何やおまえら勝つ気ないんか”となる。そんなレベルですよ。問題のレベルが低くて、いつまでたっても野村野球ができない。5年前の楽天野球に戻ってるな」と嘆いた。6月29日に74歳になってから6戦全敗。指揮官の楽天での連敗記録は06年の9連敗だが、トンネルはいつまで続くのだろうか…。

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2009年7月6日のニュース