別人だ…内海 悪癖“投げ急ぎ”が再発

[ 2009年7月6日 06:00 ]

 【巨人4―5中日】わずか7日後、マウンドには“別人”がいた。直球は走らず、勝負球はすべて甘かった。前回6月28日のヤクルト戦(東京ドーム)で完投勝利を挙げた内海が4回で10安打を浴びるなど5失点で降板。6敗目を喫した左腕は「自分の投球ができなかった」とうつむいた。

 初回に打線が1点を先取しながら、直後に3安打を集中されて2失点。3回はブランコに適時打、4回は谷繁に2ランを浴びて失点を重ねた。開幕当初の悪癖だった“投げ急ぎ”が再発。前回登板時のような直球の伸びは鳴りを潜め、10安打中、8本が4球以内だった。これで中日戦は昨季から6連敗となったが、尾花投手総合コーチは「相性が悪いというよりも、調子自体がよくなかった」と左腕を酷評した。
 内海の背信投球による連敗で5カードぶりの負け越し。依然として首位も、6月上旬に最大9・5ゲーム差だった3位・中日に5・5差まで迫られた。打線は5、6、7番の亀井、李スンヨプ、阿部が計12打数1安打に抑えられたのが影響して、あと一歩届かず。原監督も「力を出し惜しんだ」と悔しそうに振り返った。

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2009年7月6日のニュース