球筋見切ってとらえる…松井秀、好調示す3ラン

[ 2009年7月6日 10:28 ]

ブルージェイズ戦の4回、右越えに3点本塁打を放つヤンキース・松井秀。捕手チャベス

 【ヤンキース10―8ブルージェイズ】一ゴロ失と四球で迎えた4回の第3打席。ヤンキースの松井秀は初球の外角に外れた速球を、余裕たっぷりに見逃した。そして、2球目の外に逃げるスライダーを鋭くたたく。打球は高々と上がって右中間スタンドへ落ちる13号3ラン。7月に入ってからの好調ぶりをあらためて示す一発となった。

 相手の先発左腕セシルは新人で、これまで対戦したことのない投手。しかし、四球を選んだ第2打席は9球投げさせていた。「ある程度球筋は把握できていた。泳がされているふうに見えるかもしれないけど、しっかり打てた」。第3打席は、相手の投球を読みきった一発だった。
 この日は5月下旬以来の5番打者での先発だった。「打順は上位の方がいい。いい場面で回る確率は高くなる」。5打席のうち得点圏に走者を置いた打席が4度。今季最多の4打点を挙げ、中軸に据えた首脳陣の期待に応えた。
 「調子がいいから、打順を上げたんだ」と試合前に説明していたジラルディ監督は、4―8からの3ランで逆転に勢いをつけた働きに大喜び。「マツイにとって大きな一日だったな」と、頼もしそうに振り返っていた。(共同)

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2009年7月6日のニュース