負のスパイラル…小松が最短7失点KO

[ 2009年5月3日 06:00 ]

 【オリックス3―7楽天】オリックス・小松がおかしい。自身最短KOとなる1回1/38安打7失点。今季4試合に登板して勝ち星はなく3敗目。防御率14・29は15勝を挙げて新人王に輝いた昨年の面影はない。「何とか投球のリズム、試合の流れをつくりたかったのですが…」。右足に重心がしっかりと乗らないため体重移動がスムーズにいかない。武器である落差のあるカーブも直球に球威があればこそ。大石監督は「次は下(2軍)の可能性もある」と話した。

 フォームの狂いは自身も自覚していた。2軍調整中は昨年の好調時と今季のフォームを比較し、違いは分かっていた。しかし、頭では理解できても、マウンドで実行できない。佐々木投手チーフコーチは「気持ちと体のバランスが取れていない。打たれる怖さを実感したんでしょう」と言う。
 結果が出ないことへの恐れや心の揺らぎ。それを抑え込めないまま小松はマウンドに登り、わずか62球で降板した。

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2009年5月3日のニュース