“オールドルーキー”最高のデビュー、メジャー定着だ

[ 2009年5月3日 11:52 ]

 【メッツ5―6フィリーズ】2点差の3回1死満塁。6四球と制球難の先発をあきらめたメッツのベンチが、交代を決めた。高橋は肩をつくり、ゆっくりとマウンドへ向かう。「何があってもいいように、初回から準備はしていた」。初球は、外角に逃げるシュート。ピッチャー返しで、狙い通りの併殺に。最高の初登板となった。

 最初の打球はグラブをかすめて腹部に当たったというが「あの1球で緊張が解けた」と、逆にリズムをつかむきっかけとした。4回には昨季のナ・リーグ本塁打、打点王の主砲ハワードから、高めの速球で空振り三振を奪うなど、緩急自在の投球を披露した。
 5回までの2回2/3を1安打1四球1三振の無失点。「0点に抑えられたので満点をあげていい」と、上々の初登板に笑顔をほころばせた。
 昇格後は、なかなか出番が回ってこなかった。それでも「中継ぎというのは、そんなもの」と気持ちを切らせることはなかった。初登板を終え、次の目標はメジャー定着だ。
 「これからも、チームにとって必要とされるようになりたい」。4月に40歳になった“オールドルーキー”の挑戦が続く。(共同)

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2009年5月3日のニュース