松井秀 技あり打でサヨナラ勝ち呼んだ

[ 2009年5月3日 06:00 ]

<ヤンキース・エンジェルス>松井秀喜らナインはフェンスを乗り越えてフィールドのナインを出迎えた

 【ヤンキース10―9エンゼルス】ヤンキースの松井が“技あり”の一打で、チームのサヨナラ勝ちを呼んだ。1点を追う9回無死一塁で、抑え左腕のフエンテスに対し、低めの速球を左前に運んだ。

 「沈む球が多い投手と聞いていた。引っ張るとゴロになりやすいので、意識的におっつけた。いい対応ができたと思う」。土壇場で放った11試合連続安打が呼び水となり、無死満塁からポサダの逆転適時打。勝利を見届けると、「ああなるのを祈っていた。サヨナラ勝ちにつながる安打になって良かった」とベンチのフェンスを跳び越えて真っ先にグラウンドに飛び出した。
 今季の対左投手の対戦打率は・400。さらに今季左投手から放った安打8本のうち、4本が左方向への打球だ。体から逃げていく球を無理なく打ち返す技術は、お手のものといっていい。
 試合前からの激しい降雨、さらに試合中も断続的に降り続き足場がぬかるむ難しいコンディションの中、昨年に手術を受けた左ひざに神経を使いながらもしっかり4番の仕事を果たした。初回には先制の右犠飛で4試合連続打点とし、その間チームは4連勝。「こういう苦しい試合に勝てて良かった」。5点差を跳ね返しての逆転勝利の余韻に浸った。

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2009年5月3日のニュース