米高校球界に怪物…4連続ノーヒッター!

[ 2009年4月22日 06:00 ]

4試合連続ノーヒットノーランを達成したミッチェル高のパトリック・シューター

 “怪物”の出現に地元フロリダだけでなく全米が沸いた。ミッチェル高のパトリック・シューター投手(17)が20日、春季リーグ戦でライバル高相手にノーヒットノーラン。これで同リーグ戦は4試合連続無安打で、多数のメジャーリーガーを輩出しているフロリダ州の高校記録を24年ぶりに更新した。「こんなことが起こるなんて信じられない。最後の2回はドキドキして祈るような気持ちだったよ」。1メートル88、76キロの左腕は目を潤ませた。

 21アウト中、実に17個が三振と圧巻だった。ランディ・ジョンソンばりの躍動感あふれるフォームで、スリークオーターから最速90マイル(約145キロ)の直球に加えてカーブ、スライダー、チェンジアップをコースに投げ分けた。ウィルコックス・コーチも「変化球を効果的に使って、打者のバランスをうまく崩していた」と絶賛。今リーグ戦は9試合に登板して55回で110三振。1回当たり2三振を奪う驚異的な数字をマークしている。
 つい数日前まで無名の高校生だったシューターの怪腕ぶりが明らかになり、米国メディアの報道も過熱。地元紙だけでなく、スポーツ専門局ESPN電子版は画像付きで紹介した。シューターは今夏に同校を卒業後はフロリダの大学へ進学予定だが、高校卒業後のプロ入りも可能だ。ウィルコックス・コーチが「彼は投手をするために生まれてきた子。4年間見てきたが、年々成長している」と話す好素材。高校記録の6試合連続無安打への挑戦とともに、メジャー球団の動向も気になるところだ。

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2009年4月22日のニュース