イチロー、岩村とも無安打 マ軍が連敗止める

[ 2009年4月22日 16:00 ]

レイズに勝ち、ハイタッチを交わすマリナーズのイチロー(中央)

 米大リーグ、マリナーズ―レイズは21日、シアトルで行われ、マリナーズのイチロー外野手は「1番・右翼」で先発し、4打数無安打だった。1打席目からの内容は一ゴロ、三ゴロ、三ゴロ、右飛。打率は2割4分。マリナーズは4―2で勝ち、連敗を2で止めた。

 レイズの岩村明憲内野手は「9番・二塁」で出場し、4打数無安打。内容は見逃し三振、三ゴロ、見逃し三振、左飛で、打率は2割7分7厘。

 イチローが三塁線へ絶妙のバントを転がした。逆転し、なおも1死三塁の4回。ベンチの意図はもちろんスクイズだが、三塁走者ベタンコートがサインを見落としイチローは一塁憤死となった。
 「ちょっと打ち合わせがうまくいかなかったということ。というか、僕はあまりコメントできないので監督に聞いてください」。試合は3投手の継投で逃げ切り。同僚のうっかりミスを、苦笑いで振り返る余裕がイチローにはあった。
 今季14試合を消化し、マリナーズの総本塁打数はわずか9本。全盛期を過ぎたグリフィーが3番に座る打線の破壊力不足は明らかだ。チーム首脳陣はエンドラン、バントなどの小技を多用する攻撃で得点力アップを図ろうとしているが、話はそれほど簡単ではない。
 「1点を取りにいくための確率の問題であって、その可能性が高いからやっているということ。悪い感じはしないね」
 まだ不格好かもしれないが、チーム全体に考え方の変化がのぞく。現時点での成果はともかくとして、イチローは前向きに受け止めている様子だった。(共同)

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2009年4月22日のニュース