岸 オリ戦6連勝!ダル魔球で連敗止めた

[ 2009年4月22日 06:00 ]

<オ・西>1回無死、オリックス戦6連勝でチームの連敗を止めた岸孝之

 【西武7―1オリックス】会見はお立ち台ではなく、ベンチ裏の椅子だった。西武・岸は右足にアイシングを巻いて着席。9回無死。フェルナンデスの打球が右足中指を直撃。完投を目前にしての降板に「完投したかったです…」と本音もチラリ。それでも開幕から3連勝でリーグトップの3勝目。チームの連敗を3で止める力投に「いつもの通り自分のペースで投げられた」と笑顔を見せた。

 覚えたての新球を披露した。6回2死二塁、フェルナンデスに122キロスライダーを連投。タイミングを外して遊ゴロに仕留めた。19日の日本ハム戦前。ダルビッシュに縦割れスライダーの握りを聞きにいった。2月のWBC宮崎合宿では横滑りのスライダーを教えてもらったがそれとは別のものだ。
 20日の投手陣練習で5球ほど試投した際は「横にしか曲がらないですね」と苦笑いしていた。スライダーは中指でボールを切るように投げるが、岸は人さし指で切る独特の投げ方をする。中指より短い人さし指で縦回転はかけにくいが、この日投じた全20球のスライダーはすべて縦に落ちた。「全部(ダルビッシュに)教えてもらったスライダーを投げました」。微妙な指先の感覚を実戦で修正してしまうところが岸の凄さだ。
 これで自身は昨季から対オリックス戦6連勝、シーズンも9連勝と快進撃は続いている。「大きな波も来ていない。今のところは順調」と岸。昨季日本シリーズMVP腕は今年も順調だ。

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2009年4月22日のニュース