岩隈MVP級の投球!「本当に楽しかった」

[ 2009年3月25日 06:00 ]

<日本・韓国>優勝し、マウンドで喜ぶ侍ジャパン、岩隈も万歳!

 【WBC決勝・日本5-3韓国】試合後の記者会見で松坂は言った。「MVPは岩隈君だと思いました」。そうであっても不思議でないほど見事な投球だった。7回2/3を97球、4安打2失点で岩隈は杉内にマウンドを譲った。勝利投手にこそなれなかったが大会4試合で20回を投げて3失点。防御率1・35の安定感は間違いなく侍ジャパンの連覇の原動力となった。

 「韓国の打線は真っすぐに強い。真っすぐに狙いを絞らせないようにしながら、低めのコントロールを意識して投げた」。フォークなど効果的に変化球を織り交ぜ、9日の対戦(東京ドーム)で決勝打を浴びた4番・金泰均を3打数無安打。アウェーのような韓国ファンの大声援の中、快調なテンポで投げ続けた。アテネ五輪での屈辱、北京五輪の落選…。すべてを乗り越え、再び日の丸を背負って世界一の一員となった岩隈は言った。「本当に楽しかったです」――。

 ≪2カ月長男も声援!長女は工作で応援≫岩隈の快投に留守を預かる家族も感動した。まどか夫人(26)は父である楽天・広橋2軍外野守備走塁コーチの自宅でテレビ観戦して喜びを口にした。「感動しました。シャンパンファイトが終わった後にすぐ電話が来て“勝てたよ”って。ホッとしたというか安心した様子でした」。1月8日に誕生した長男・大志(とわ)くんは「試合中ずっとご機嫌で“パパ勝てるかな”って聞いたらキャーキャーいってたんです」と声援を送っていたという。5歳の長女・羽音(うた)ちゃんも「帰ってきたらパパにあげるって作っていました」と試合中にユニホーム姿の岩隈を紙で工作。金色に輝くメダルに負けない、うれしい勲章が世界一のパパの帰りを待っている。

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2009年3月25日のニュース