スンヨプ6号も「韓国の役に立てず申し訳ない」

[ 2009年3月25日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回、左越え2ランを放つ巨人・李スンヨプ

 【巨人4-5ヤクルト】気持ちを切り替えた。6回、巨人・李スンヨプが左翼席にオープン戦単独トップの6号2ラン。外寄り高めの直球にバットを“合わせた”だけに見えたが、打球は失速せずフェンスを越えた。最近4試合で4本目の本塁打は復活を予感させる一撃。「この調子を開幕まで継続したい」と胸を張った。

 WBC決勝の途中経過は試合中、関係者から報告を受けていた。韓国代表が敗れたのは6回の攻撃中。結果を知った客席のファンが大喜びする姿を見て母国の敗戦を理解した。ショックではあったが、打席で集中力を欠くわけにはいかない。約5分後、左翼へアーチをかけた。

 昨夏の北京五輪では決勝で一発を放つなど金メダル獲得に貢献したが、巨人で打率・248に低迷した屈辱を晴らすために今回の代表入りを辞退。練習に集中できたことで打撃は好調だが、罪悪感も残っている。「自分はケガもなく調子もいいのに、韓国の役に立てなかった。申し訳ない」と神妙に語った。愛国心は人一倍。母国への感謝の気持ちを胸に、必ず復活を遂げる。

 ≪福田 開幕ローテ入りには物足りない投球≫開幕ローテーション入りを狙う福田が先発で6回2失点。3回までに5安打2四球を許す内容に「序盤は左肩が開くのが早くて内角を突けなかった」とうつむいた。現在、先発枠は開幕投手候補のグライシンガー、内海、高橋尚が当確も4番手以降は未定。伊原監督代行も「頭の痛いところ。原監督が帰国してから尾花(投手総合)コーチと話し合って(先発枠を)決めると思う」と複雑な表情だった。

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2009年3月25日のニュース