中村 自ら“祝砲”おかわりも

[ 2008年7月12日 06:00 ]

<オリックス・西武>2回、中村は先制のソロホームランを放つ

 【西武12―4オリックス】新婚パワーが西武打線に火を付けた。今季パ最多タイの20安打で12得点。2発を放った中村は左翼席のファンから「結婚おめでとう~」の大歓声を浴び、大照れでヒーローインタビューに臨んだ。「7月8日に中村剛也、入籍しました。打線がよく打つので、それに乗って打ちました」。結婚後初となる本塁打に自然とほおが緩んだ。

 自ら“祝砲”を打ち上げたのは2回だ。オルティスの133キロスライダーをバットの上っ面でこすりながらも力で左翼席まで運ぶ19号先制ソロ。4回2死ニ塁からは左翼席上段まで運ぶ20号2ランに「完ぺきだった」と自画自賛した。5月11日にスカイマークで行われたオリックス戦で顔面に死球を受け左ほお骨骨折。神戸の嫌なイメージを断ち切る2発に「骨折の雪辱です」と胸を張った。
 妻の支えも大きかった。自宅に帰ってからも野球の話は一切なし。さらに骨折したほおに負担をかけないようにと、軟らかい愛情たっぷりのハンバーグ料理を作ってくれた。数週間前に勧誘に負けてケーブルテレビ会社に加入したそうで「テレビで見てるんじゃないかな」とはにかんだ。
 おかわり君の活躍もあって、チームは連敗を3でストップ。オリックス戦の連勝も8に伸ばした。中村は「いい形で勝てた。あしたも打ちまくって勝ちたい」と気合を入れ直した。チームと最愛の妻のため、おかわりを量産する。

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2008年7月12日のニュース