田口 途中出場も1安打1犠打と貢献

[ 2008年7月12日 13:47 ]

ダイヤモンドバックス戦の12回に左前打し、ワースの適時打でサヨナラの生還をしたフィリーズ・田口

 米大リーグ、フィリーズの田口壮外野手は11日、フィラデルフィアで行われたダイヤモンドバックス戦で延長10回2死から左翼の守備に就き、1打数1安打だった。内容は投犠打、左前打。打率は2割1分2厘。チームは12回、6―5でサヨナラ勝ちした。

 ≪走攻守で持ち味発揮≫5―5の延長12回、フィリーズの先頭打者、田口は「塁に出ることだけ」を考えて打席に立ち、カウント1―1から直球を左前に運んだ。その後、1死一、二塁からワースの右前打でサヨナラのホームを踏んだ。「併殺が怖い」と、打球が外野に抜けるのを確認してから全力疾走した。
 4試合ぶりの出場は10回途中の左翼守備からだった。その直前まで「(ベンチ裏で)バント練習をしていた」という状況下で突然声が掛かった。10回、この日最初の打席では、きっちり投前への送りバントを決めた。
 6月21日以来となった守備でも風に流されたフェンス際の難しい打球を難なくさばいた。試合勘が鈍っていることは明らかだが、「球場が狭いので、普通より後ろに守っている感覚だった」と苦にする様子はなかった。
 短時間の出場だったが、結果的には「走攻守」で持ち味を発揮した。この日の活躍が出場機会の増加につながるかを問われると「ないでしょう」と笑い飛ばした。(共同)

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2008年7月12日のニュース