石井義 誕生日に代打で決勝ソロ!

[ 2008年7月12日 21:15 ]

 【西4-2オ】同点の9回、西武・石井義が代打で登場すると、左翼席からバースデーソングが流れた。この日は30歳の誕生日。ファンの声援に押され、そのひと振りに力を込めた。

 カウントは1―3。ストライクを取りに来た加藤の148キロの直球を振り抜いた。「狙い通り。甘い球を打ち損じないようにいった」と石井義。打球はバックスクリーンに飛び込んだ。「自分でもびっくり。まさか入るとは…」という大興奮の決勝ソロ本塁打となった。
 大きなミスを取り返す一発でもあった。前日は猛暑でダウンし、3回までベンチ裏で休んでいたほど。試合にも出られず「みんなに迷惑をかけた」とうなだれた。
 だが、周囲は温かかった。この日の練習前、ナイン全員が石井義を囲み、拍手で誕生日を祝福した。感激が力に変わったのは言うまでもない。「最高の気分です」
 「きのうのを帳消しにしたね」と渡辺監督。今季の強さの秘訣、チームの固い結束が生みだした決勝アーチだった。

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2008年7月12日のニュース