阪神・金本が2000本安打を達成

[ 2008年4月12日 17:14 ]

横浜戦で通算2000安打を放ち、花束を手にファンの声援に応える阪神の金本

 プロ野球阪神の金本知憲外野手(40)は12日、横浜スタジアムの横浜5回戦で、7回に寺原隼人投手から右前適時打を放ち、史上37人目の通算2000安打を達成した。今月3日に40歳になった同外野手は中日・落合博満監督(達成当時巨人)の41歳4カ月、ソフトバンク・新井宏昌コーチ(同近鉄)の40歳2カ月に次いで史上3番目の高齢達成となった。

 金本は昨年オフに左ひざを手術したが、「鉄人」と呼ばれる通りの不屈の闘志でリハビリをこなし、1999年7月21日から続けている連続試合全イニング出場も、この日で1199試合まで伸ばした。
 金本は広島・広陵高から東北福祉大を経て、92年にドラフト4位で広島に入団。1年目は出場5試合で無安打に終わったものの、2年目の93年8月8日のヤクルト戦で初安打を放ち、17年目で大記録に到達した。走攻守そろった外野手として活躍し、2000年には「打率3割、30本塁打、30盗塁」を記録。02年オフにフリーエージェント(FA)宣言して阪神に移籍した。

 ▼金本の話 ちょっとじらしすぎましたね。でもいい場面で打ててよかった。感謝したい人は数え切れないくらいいるが、やはりファンの声援が力になった。これからもタイガースのユニホームを着て1本でも多く打ちたい。
 ▼阪神・新井貴浩内野手の話 金本さん2000安打は自分のことのようにうれしい。(自分も1000安打を記録し)記憶に残る1日になった。きょうで安打が1001本になったから、次は1002本目を目指して頑張る。

 ▼阪神・岡田彰布監督の話 やっと出て良かった。これだけ安打が出なかったから、もう出るころだと思っていた。金本に関しては調子の良い悪いは関係ない。打線ではチーム一番の中心打者だ。

 ≪矢野も新井も大喜び!≫金本が7回に右前適時打で通算2000安打を飾ると、ベンチから矢野と新井が笑みをこぼしながら一塁に駆けつけ、花束と記念パネルを手渡した。
 金本と同い年の矢野は「カネ(金本)は個人のことよりチームのことを考えている。2000安打もすごいが、ほかにもすごい記録をつくっている。同じチームでプレーできて幸せなこと」と祝福した。新井は試合後のヒーローインタビューで、当の本人を横に「自分のことのようにうれしい」と大きな声で言い、金本のうれしそうな苦笑を誘った。

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2008年4月12日のニュース