松井秀 調整着々、OP戦初安打

[ 2008年3月12日 06:00 ]

<ヤンキース・レッズ>2回裏1死、松井秀は左前に今季オープン戦初安打を放つ

 【ヤンキース4-0レッズ】ヤンキース・松井が10日、レッズ戦に7番・DHで先発し、オープン戦初安打、初打点を記録した。2回の第1打席で昨年10月7日のインディアンス戦以来、155日ぶりの安打となる左前打を放つと、3回には1死一、三塁から中前へ適時打。3打数2安打1打点と前日は残せなかった“結果”を叩き出した。

 2度の出塁では走塁面でも収穫を得た。2度けん制されて帰塁し、2死カウント2―3で自動的にスタートを切る場面も2度あった。「帰塁は右足で踏ん張る。自然とできたのでいい材料じゃないですか。スタートも現時点での全力です。走っている中で怖さとか痛みはなかった」と満足げ。安打2本はいずれも低めの変化球に対し、下半身が粘ってとらえたもので、手術した右ひざの不安を全く感じさせなかった。
 初実戦から一夜明けたこの日は、集合時間より2時間早い午後1時に球場入り。治療など体の手入れに時間を割いたが「実戦と練習では力の入り具合が違う。もっと体が張るかと思ったけど、不思議とそれがなかった」と本人も驚くほど順調だった。11日は欠場予定も「すべての動きがよく見えた。守備に就くのも遠くないな」とジラルディ監督は今週末にも左翼の守備に就かせる方針だ。
 東へ200キロのケネディ宇宙センターでは試合後、日本初の有人宇宙施設「きぼう」を載せたスペースシャトル・エンデバーが打ち上げられた。松井の希望も、タンパの地で鮮やかに発射された。

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2008年3月12日のニュース