イチロー、26打席連続無安打

[ 2008年3月12日 09:12 ]

ロッキーズ戦の第4打席、三ゴロに倒れたマリナーズのイチロー。オープン戦26打席連続無安打となる

 マリナーズのイチロー外野手は11日、アリゾナ州トゥーソンで行われたロッキーズとのオープン戦に「1番・中堅」で出場し、4打数無安打だった。オープン戦で26打席連続無安打。公式戦では、2005年に24打席連続で無安打の例がある。城島健司捕手は欠場。チームは1―4で敗れた。

 ≪ワーストは厄払い?≫イチローの無安打はついに未体験ゾーンに入った。この日で26打席無安打。23打数無安打と合わせて公式戦ワースト記録にあたる24打席と22打数を超えた。これまで静観していたシアトルの米メディアもさすがに我慢できなくなったようで、試合後はイチローを約10分間、囲む場面があった。
 オープン戦とはいえ、安打がこれほどまで出なかったケースはない。そのことを問われたイチローは、さらっと言った。「まあ(自己ワーストは)超えておいたほうがいいね。悪いことは(本番前の準備で)つくっておかないといけないから」。一種の厄払いとでもとらえているのだろうか。その後も「とってもいいことじゃないの」と小声でつぶやくほどだった。
 もちろん、わざと凡打を重ねているわけではない。イチローは「(安打という)結果を求めています」とはっきり話す。1打席目の投ゴロ、4打席目三ゴロはそれぞれ好守に阻まれた格好。淡々とした口調は同じだが、これまで見せていた笑みは消えていた。初安打と謎めいた空気は、そのまま持ち越しとなった。(共同)

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2008年3月12日のニュース