パウエル「王さんのために投げたい」

[ 2008年2月29日 06:00 ]

朗報を受け、晴れ晴れとした笑顔でトレーニングジムに向かうパウエル

 根来泰周コミッショナー代行(75)の指示により、晴れてソフトバンクと契約できることになった前巨人のジェレミー・パウエル投手(31)は、二重契約問題の決着から一夜明けた27日(日本時間28日)、自主トレ先のアリゾナ州ギルバートのトレーニングジムでスポニチ本紙の取材に応じ、喜びを語った。

 「凄くハッピーだ。コミッショナー(代行)がフェアな判断を下してくれたと思っている。ちょっと時間がかかったけど、また日本に行って野球ができることになって興奮している」
 1月下旬にオリックスとソフトバンクの二重契約問題が発覚。パウエルは自分の正当性を主張するため2月3日に来日した。翌4日にパ・リーグ小池会長からソフトバンクに優先権を与えた上で事実上3カ月の出場停止とする「強い勧告」が出されたが、8日に宮崎入りし、王監督と対面。9日の帰国後はアリゾナでトレーニングを続け、この日に備えてきた。
 「王さんのために投げたいし、彼のチームを再びトップに持っていくよう貢献したい」
 トレーニングジムには3月3日の練習を最後とするよう伝えた。書類等の準備が整い次第、3月7日にも日本へ向かう。

◆パウエルに聞く
 ――今の気持ちは?
 グッド、グッド。凄くハッピーだ。コミッショナーがフェアな判断を下してくれたと思っている。ちょっと時間がかかったけど、また日本に行けることになって興奮している。本当は、もう向こうに行って先発ローテーションに入れるよう練習を開始している時期だったんだけどね。
 ――知らせはいつ?
 ゆうべ遅く日本から電話がかかってきた。コミッショナーが会見を開くという知らせだった。きょうの朝(インターネットで)その内容を読んでこれで仕事に戻れる、野球のルーティンワークに戻れることを確認した。
 ――来日はいつ?
 10日くらいかかると思う。来週の後半だね。書類のやりとりが2、3あるようなので。それがクリアされたらすぐ荷造りして日本に行くよ。
 ――王監督に何かメッセージは?
 王さんのために投げたいし、彼のチームを再びトップに持っていくよう貢献したい。彼と同じユニホームを着られることになって光栄だ。

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2008年2月29日のニュース