ヤク加藤“開幕巨人斬りローテ”合格

[ 2008年2月29日 06:00 ]

3回を投げ無失点に抑えた加藤

 【ヤクルト6―0韓国LG】ヤクルトのルーキー左腕・加藤幹典投手(22=慶大)が韓国LGとの練習試合に2番手で登板。3回を1安打無失点に抑える好投で開幕ローテーションを確実にした。直球は前回、21日登板(韓国サムスン戦)から6キロ増の最速146キロをマーク。3三振を奪った左腕は降板後「きょうは(報道陣が)少ないですね。(由規の)卒業式に持っていかれちゃうかな由規と連絡?取っていない。そこまで過保護じゃないです」といたずらっぽく笑った。

 前回登板は制球難に苦しんだが翌日以降のブルペンでしっかり修正。この試合では全43球のうち実に22球までが内角を突いた。4回には金相賢(キム・サンヒョン)のバットをへし折り、鈍い二直に仕留めると「捕手の意図も分かったんで」と平然。新人らしからぬマウンドさばきに高田監督も「この前より落ち着いていた。6人の中に入ってくる投手じゃないですか」と先発ローテーション入りに当確ランプをともした。
 現時点で3月28日の開幕巨人戦は石川が本命、第2戦はリオスが有力だ。左の強打者が多く、しかも“初もの”に弱いとされる巨人だけに加藤は第3戦で起用される可能性が高い。巨人キラーだった石井一が背負っていた背番号16を受け継いだ左腕。「開幕はまだ1カ月先。徐々にやっていきます」。番号だけじゃない。その魂、Gキラーぶりもしっかり受け継ぐつもりだ。

続きを表示

2008年2月29日のニュース