松坂 ブッシュ大統領にイジられた~

[ 2008年2月29日 06:00 ]

オルティス(左)と握手するブッシュ大統領の後ろで笑顔を見せる松坂

 昨年世界一となったレッドソックスの松坂大輔投手(27)、岡島秀樹投手(32)らナインが27日(日本時間28日)、ホワイトハウスを訪れ、ジョージ・ブッシュ大統領(61)に凱旋報告を行った。ブッシュ大統領は松坂付の報道陣の数が自身より多いことなど“松坂ネタ”で笑いを誘った。日本人大リーガーでは99年6月の伊良部秀輝(38=当時ヤンキース)以来2人目の訪問で、松坂が話題の中心となった。

 強風が吹き付けるホワイトハウスの南庭に世界一軍団を招いたブッシュ大統領は「強豪のレッドソックスが嵐を呼んだ」とあいさつ。主力選手を次々と紹介した。その中で話題をさらったのが松坂だった。
 「レッドソックスはカリブ海や、はるか極東にまで勢力を伸ばした。日本のダイスケ、ホワイトハウスへようこそ!」と後ろを振り向き、松坂に笑顔を向けた後だった。
 「彼を取り巻く記者団は私のものよりも多い。われわれ2人が共通して苦手なのは英語で答えることだ」
 「チルドレン」を「チルドレンズ」と間違えるなど、数々のスピーチで英語の間違いをしてきた大統領。「ブッシュ大統領は英語が苦手」と世間から揶揄(やゆ)されたことを引っかけたブラックジョークに招待客は爆笑。黒のスーツ、ネクタイ姿で決めた松坂は顔を赤らめ、照れ笑いを浮かべた。
 日本人大リーガーは過去4人世界一となっているが、実際にホワイトハウスを訪問したのは98年に世界一となったヤンキースの一員で99年6月10日に訪問した伊良部のみ。ただ当時のクリントン大統領が、伊良部を話題に挙げることはなかった。ブッシュ大統領とガッチリ握手を交わすなど、松坂の濃密な時間はあっという間に流れた。
 夜のうちにキャンプ地に戻った松坂は一夜明けての取材に「まさか自分の名前が出てくるとは思わなくてビックリした。もっと緊張した雰囲気かと思いましたけど、すごく楽しかったです」と笑顔を見せた。大統領も注目する背番号18。初実戦となる29日のツインズ戦に気持ちを新たにした様子だった。

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2008年2月29日のニュース