クレメンスの捜査開始 偽証の有無追及

[ 2008年2月29日 09:36 ]

 米連邦捜査局(FBI)のコルコ特別捜査官は28日、大リーグ現役最多勝のロジャー・クレメンス投手(45)が米議会の宣誓証言で薬物使用を全面否定したことについて、偽証罪に当たるかどうかの捜査に着手したことを明らかにした。

 クレメンスはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を7回受賞した国民的ヒーロー。米連邦法は偽証罪が確定した被告に最大五年の禁固刑を科せると規定しており、同氏は窮地に立たされた。
 コルコ氏によると、現時点の捜査対象者はクレメンス一人。FBIが偽証の有無を調べた後、捜査結果を連邦検事に送り、検察当局が処分を決める。コルコ氏は予想される捜査上の対応について「今は何とも言えない」と語った。
 元トレーニングコーチ、ブライアン・マクナミー氏は米下院政府改革委員会への宣誓証言で、クレメンスにステロイドやヒト成長ホルモン(HGH)を注射したと主張したが、クレメンス氏は全面否定。
 このため、同委のワクスマン委員長らは27日、FBIを傘下に抱える司法省のムケージー長官に書簡を送り、クレメンスの主張が偽証に当たるかどうかを捜査するよう求めていた。(共同)

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2008年2月29日のニュース