由規“１人だけ”の１本締め

　１８歳の注目ルーキーにとって収穫いっぱいのキャンプがようやく終了した。高校生ドラフト１巡目でヤクルトに入団した由規（宮城・仙台育英高）が、たった１人で初の沖縄・浦添キャンプを打ち上げた。

　２８日に高校の卒業式に出席した由規は２９日午後、仙台から沖縄に戻ってきた。先輩たちがキャンプを打ち上げた後にグラウンドへ到着し、キャッチボールなどで汗を流した。
　１カ月にわたるキャンプを故障することなく乗り切った。２５日の練習試合では対外試合初登板も果たし、２回をピシャリ。期待以上の成長ぶりに、高田監督は「高卒１年目で、よく練習についてきた。このままいけば先発枠争いにも入ってくる」と目を細める。
　「思い出深く、充実した日々を送れた。キャンプでやってきたことを、しっかりプレーで発揮できたら」と由規。チーム全体から遅れること約４時間。誰もいなくなったグラウンドで一本締めし、笑顔で浦添市民球場を後にした。