王子じゃダメ!「中田王様」になれ!

[ 2008年2月29日 06:00 ]

シートノックで一塁の守備に就く中田

 日本ハムの高校生ドラフト1巡目・中田翔内野手(18=大阪桐蔭)が28日、沖縄・名護キャンプを訪問した大社啓二オーナー(52)から球界の“王様になれ”と厳命された。「王子というより王様キャラだからね」。球団のドンは“日サロ疑惑”も浮上するガングロの18歳に、さわやかさを求めない。「切れやシャープさでなく、重量感やパワフルさが大事。10打席無安打でいいからガンガン本塁打を打ってほしい」。規格外の18歳には、誰もマネできない豪快なキャラクターになってほしいのだ。

 “王様特権”も与えた。24日の楽天戦(名護)でガムを口にしながらプレーしたことに、ファンから賛否が寄せられたが「打席で落ち着くなら構わない」と容認。さらに「小遣い30万円」「ススキノ」など、野球以外で注目を集めた中田節についても「裸の王様にならなければ、あれくらいのリップサービスはいい」と奨励した。ハンカチにハニカミと世間は空前の王子ブームだが、中田も「それなら王様を目指します」。初めてのキャンプも29日に打ち上げ。開幕1軍の生き残りを懸けて、中田のキングロードも始まる。

 <3・5「5番・三塁」本拠地デビュー>中田の本拠地デビューとなる3・5ヤクルト戦は「5番・三塁」で出場することが決まった。梨田監督が「(新聞の)1面で書いてくれれば。営業もやらないとね。なぜ三塁か?本拠地のベンチは三塁側だから、そこでお披露目したい。6日は由規くんが投げるのでどこかで使う。それで売らないと」とリップサービス。今季地元初戦とあって、集客アップに一役買っていた。

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2008年2月29日のニュース