野茂 異例!オープン戦先発も

[ 2008年2月19日 06:00 ]

フリー打撃に初登板した野茂、手前はピッチングを見守るヒルマン監督

 ロイヤルズの野茂英雄投手(39)が17日(日本時間18日)、フリー打撃に初登板した。打者6人を相手に31球を投げ、安打性の打球は1本のみ。首脳陣の評価は上々で、招待選手では異例となるオープン戦での先発登板の可能性が出てきた。

 最初の3人に投じた17球のうち10球がボール。2球目の甘い高めの直球を左前にはじき返されるなど制球に苦しんだが、日米通算201勝投手はすぐに修正した。最後の3人には低めに集め、14球でボールは3球。フォークも高めからストライクゾーンに落としてカウントを稼ぐ球を2球、空振りを狙ってストライクからボールに落とす球を3球と意図的に投げ分けた。最後に打席に入った正捕手のバックは「フォークが直球と同じ軌道で入ってくる。球の出どころも見にくいし、打ちづらい」と舌を巻いた。直球の球威もフォークの切れも全盛期のようにはいかないが、高い修正能力と経験に裏打ちされた投球術を見せつけた。

 野茂は「試合に投げた後に話すので、きょうは話すことはありません」と多くを語らなかったが、ヒルマン監督は「前回のブルペンより数段よかった。きょうは私も非常に刺激された。彼はとてもシャイだけど、それも問題ない。性格はみんな違うし、やりたいようにやればいい」と絶賛。首脳陣はあらためて先発で起用する意向を確認。オープン戦では先発でのテスト登板もありそうだ。

 ≪薮田が連日のブルペン入り≫ロイヤルズの薮田が連日のブルペン入り。16日のフリー打撃で直球が高めに浮いたため、すぐさま修正を図った。「意識をしっかり持って投げた」という通り変化球を含め57球すべてを低めに集めた。「変化球の使い方をその都度伝えていくし、捕手の考えも聞かないといけない」と投球後に捕手と意見交換するなど、ヒルマン監督からの指示通り積極的にコミュニケーションを取っていた。

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2008年2月19日のニュース