松井秀 レギュラー奪取へ守備封印

[ 2008年2月19日 06:00 ]

練習中、背後の球場大型画面上では自身の名場面集が流され、照れ臭そうに練習を続ける松井秀

 ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が17日(日本時間18日)、手術した右ひざを考慮して、しばらく守備練習を行わない考えを示した。復活へ万全を期すため、まずは痛みが出ない打撃練習に専念。この日も2日連続で守備練習をせず、フリー打撃で快音を連発した。レギュラー奪取へ焦らず、じっくりとペースを上げていく。

【ヤンキーススタジャン
井川ジャージ


 ここで無理して後退するわけにはいかない。焦る気持ちに自らブレーキをかけた。松井が守備練習の“封印”を明かした。「守備練習は基本的にはまだやらないでしょうね。チームもそういう判断です」

 打撃には今のところ右ひざ手術の影響は出ていないが「一番レベルの高いところ」と話す走塁、守備面には不安が残る。「やって何も痛まないということは絶対にない。違和感は常にある。それがなくなったら次に進める」と開幕スタメンをつかむため、万全を期す構えだ。

 一方、打撃面は順調そのもの。例年より約1週間早い12日にキャンプ地に入り、バッテリー組のキャンプインとなった15日には予定になかったフリー打撃を敢行するなど、意欲的にバットを振っている。

 この日も3日連続のフリー打撃で36スイング中3本のサク越えを放った。「今の状態でどうやったら一番いい打撃ができるか考えてやっている」と鋭い打球を飛ばして野手陣の到着を待ちこがれるファンを一足先に喜ばせた。

 見守ったジラルディ監督も「軌道に乗ってきている。手術明けで時間はかかるが、体に力がみなぎっている」と順調な回復を強調した。今後も20日の野手組のキャンプインまで無休で練習する予定。ゴジラが慎重に、確実に復活ロードを歩んでいく。

 ≪井川 さっそく自己流調整≫井川が前日に首脳陣に直訴して認められた自己流調整を早くも実践した。ジラルディ監督らが見守る中、早出で2日連続ブルペン入り。直球のみ101球を投げた。18日もブルペン入りする予定で、井川は「好きなように投げていく」と4連投の可能性も示した。指揮官も「本人のやりやすいようにやらせてやりたい。柔軟に対処したい」と話した。昨年の投げ込み不足の反省を生かし、とことん投げ抜いて先発の座を引き寄せる。

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2008年2月19日のニュース