吉村 40発へティーでフォーム固め

[ 2008年2月19日 06:00 ]

吉村は、室内で杉村・育成総合コーチ(左)の指導でティーバッティングを行う 

 横浜の6年目・吉村が、杉村育成総合コーチとマンツーマンで“40発への道”を歩んでいる。ヤクルトで青木、稲葉(現日本ハム)らを育て、今季から横浜入りした同コーチは「起用だから何でも打ちにいく。選球眼を磨けばもっと打てる」と吉村の欠点を指摘した。

 球を見極める時間を長くするため、始動を早めるようフォームを修正。顔の正面にあったグリップ位置を右耳に近づけた。マシン打撃はフォームが安定しないとして、サイド、正面から投げるティー打撃でフォーム固めを徹底。フリー打撃ではミートを心がけ、右方向を中心に飛ばす。杉村コーチが「これだけ飛ばせる選手はいない。素材では池山、広沢(元ヤクルト)より上」と評するパワーでシンを食えば打球は簡単にフェンスオーバーする。ボール球を振り回していた昨年までの姿は消えつつある。

 2人は今季の目標を3割、40本塁打、120打点に定めた。「長嶋さんと王さんみたいに切磋琢磨(せっさたくま)してチームを引っ張ってほしい」と杉村コーチ。目指すは“ハマのON”。吉村の進化の先に、それはある。

 ≪村田 45本のサク越え≫横浜の村田が、居残り特打で146スイング中45本のサク越え。「(打撃投手が)途中で大矢監督になってサク越えが減りました」と苦笑いしながらも「角度よく打球が上がっている」と手応えを口にした。昨季本塁打王を獲得した記念に作った「King」と書かれたTシャツで汗をぬぐい「いい意味で重圧になっている。名前負けしないように頑張ります」と表情は明るかった。

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2008年2月19日のニュース