“ナベQ2世”木村 4回自責0!

[ 2008年2月19日 06:00 ]

紅白戦で4回1失点の好投を見せた木村

 “ナベQ2世”が堂々のマウンドさばきを見せた。2年目の西武・木村文和投手(19)が4回を4安打1失点(自責点0)に抑えた。渡辺監督の現役時代と同じ背番号41。右の本格派で、長身から投げおろすしなやかなフォームもそっくりだ。「投げ方は意識していないんですけど…。背番号を代えられないように頑張ります。成績も(監督に)似せたいです」。木村は目を輝かせた。

 初回2死から連打を食らったが、それ以降は危なげない内容。直球の最速は自己最速に及ばない143キロだったが「力を入れすぎず、フォームを重視した。四球を出さないようにという課題はクリアできた」。昨季唯一の1軍登板、8月31日の楽天戦で150キロの直球を投げながら一本調子で6回10安打7失点。この日は昨秋、当時2軍監督だった指揮官から教わった直伝スライダーが効果的に決まった。とはいえ見守った渡辺監督は「まだ物足りないね。もっとガーンという直球があってもいい」とピシャリ。制球重視も大切だがもっと荒々しさを。木村の将来性を買っているからこそ、あえて注文をつけた。

 「次の登板(24日)も言われました。最初は中(継ぎ)だけど、結果を残して開幕につなげたい」。目標は開幕ベンチ入りだが、まずはこの日の好投でキャンプ打ち上げ後の“1軍帯同切符”も手に入れた。田中(楽天)、斎藤(早大)らと同学年の若獅子は「負けないように頑張る」。ナベQ2世は着実にプロの階段を上っている。

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2008年2月19日のニュース